フローリング張り替え工事について
フローリング張り替えの種類
フローリングの張り替えには主に以下の2種類の方法があります。
① 重ね張り(上張り)
既存のフローリングの上に新しいフローリング材を重ねて張る方法です。工期が短く、費用も抑えられるのが特徴ですが、床の高さが少し上がるため、ドアや敷居との段差に注意が必要です。
② 張り替え
既存のフローリングを剥がし、新しいフローリング材に張り替える方法です。床下の状態を確認できるため、劣化や傷みが進行している場合に適しています。ただし、工期や費用は重ね張りよりもかかります。
フローリング材の種類
フローリング材にはいくつかの種類があり、用途や予算に応じて選択できます。
① 無垢フローリング
天然木をそのまま使用したフローリングです。自然な風合いや木の温もりを感じられ、経年変化も楽しめます。ただし、湿度による伸縮があるため、定期的なメンテナンスが必要です。
② 複合フローリング
合板の上に薄い天然木や化粧シートを貼ったフローリングです。無垢フローリングよりも安価で、寸法変化が少なく、耐久性にも優れています。
③ クッションフロア
塩化ビニル製のシート状の床材で、水に強く、クッション性があるため足腰への負担が少ないのが特徴です。キッチンや洗面所などの水回りに適しています。
張り替え工事の流れ
フローリングの張り替え工事は、以下のような手順で進められます。
① 既存床の確認
床の状態を確認し、張り替え方法を決定します。傷みが激しい場合は張り替え、状態が良ければ重ね張りを選択します。
② 既存床の撤去(張り替えの場合)
古いフローリングを剥がし、床下の状態を確認します。必要に応じて補修を行います。
③ 下地処理
新しいフローリングを張る前に、下地を平らに整えます。場合によっては合板を敷いて補強を行います。
④ フローリングの施工
新しいフローリング材を張り、固定します。張り方には「直貼り工法」や「捨て貼り工法」などがあります。
⑤ 仕上げ
巾木の取り付けやコーキング処理を行い、清掃して工事完了です。
工事期間と費用
工事期間
重ね張りの場合は1~2日程度、張り替えの場合は3~5日程度が目安です。広さや下地の状況によって変わります。
費用
重ね張りは1㎡あたり約5,000~10,000円、張り替えは1㎡あたり約10,000~20,000円が相場です。使用する材料や施工方法によって異なります。
まとめ
フローリングの張り替え工事は、床の状態や目的に応じて「重ね張り」か「張り替え」を選択します。床材の種類や工法によって費用や工期が変わるため、事前にしっかりと確認し、適切な方法を選ぶことが重要です。